Dr.Recella presents 東京FMラジオ「おと語り」より

私がリセラさんを知ったのは、江原啓之さんのこの番組がきっかけです😻
(日曜日 PM10:00~)

倉本聰先生「恩送り」

富良野に移って間もない頃。
近所の農家さんに頂いた南瓜(かぼちゃ)があまりに美味しかったものだから、電話をかけてお礼を言った。
こんなにうまい南瓜はひさしぶりに食べました、と。

するとその農家のじっちゃんが、
そんなこと言われたのは何年ぶりだろうと
つぶやき、それから突然涙声になって、
ありがとうありがとうと逆に言われた。
ショックだった。
戦中戦後のあの飢えの時代、
食とは腹の問題だった。
背中と腹がくっつきそうになるのを
何とか埋めてくれる胃袋の問題だった。
だが、今
食は胃袋から舌の問題に移り
「美味い」と感謝される対象は
板前や料理屋の店主に変わって
そもそもの食料生産者は感謝の対象から外されてる気がする。
食うことによって我々は生きている
その食料は自然が作る
自然と農民の労力が作る
ITも金融も食料は作れない
にも関わらず
人はその恩恵を忘れている。
「恩送り」という言葉がある
「恩返し」ではなく恩送りである
恩返しは当座の謝礼だが
恩送りは未来永劫に対して
その恩を返していく行為をいう
だから江戸期の知の虚人 安藤昌益は
自然の循環の中で万人が自ら農耕に
携わることを厳しく唱えた。
政治家 実業家 科学者を目指すものはいても
3K(きつい 汚い 危険)と言われる
農業後継者が
どんどん減っているという悲しい現実
この国の人々は
「恩送り」という
そもそもの命の継続のルールを何処かに
置き忘れてきたように思われる。

Dr.Recella presents 「おと語り」より
※写真は本文とは関係ありません

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